口永良部島噴火、全島避難で派遣の大型巡視船とは?

このところ日本列島の火山が活発化していますね。

さる5月29日鹿児島県の口永良部島において午前10時前に新岳が爆発的噴火をしました。

気象庁は直後の午前10時すぎに現地の噴火警戒レベルを5へと引き上げることを発表しました。

地元の屋久島町では住民に対して全島避難を指示しました。

口永良部島は昨年の8月に34年ぶりに噴火しており、その際に防災マップを見直し避難所も変更などの対策を練っていました。

また昭和以降にも10回以上も噴火していた教訓から住民間のコミュニケーションが日頃からとれており、今回のスムーズな避難準備と受け入れに寄与したようですね。

島内の高台の番屋ケ峰にある一時避難所から車などで港に移動してきた住民は、29日の午後3時40分過ぎに町営フェリーで口永良部島を離れ、屋久島に到着しました。

また一時避難所に避難してきたやけどの男性、持病の男性、付き添いの女性は鹿児島県の防災ヘリにて屋久島に搬送されました。

また島の湯向地区に居た6人は第10管区海上保安本部の大型巡視船「さつま」が収容して、艦載のヘリにて2回に分けて屋久島に到着しました。

このような手段をもって全住民が1人も欠けることなく無事に屋久島への避難を完了したようですね。

本当によかったですね。

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さて、この避難で登場した海上保安庁の大型巡視船「さつま」がどういう船なのかというと・・・。

船番PL07、1999年10月29日竣工で海上保安庁第十管区の鹿児島県にに配備された救難型の巡視船なのです。

このような救難型の巡視船は海上保安庁の第一、第二、第五、第七、第九、第十、第十一に7隻配備されています。

その7隻の元になったのが、「おじか型巡視船」で公称船型は1000t型となっています。

昭和50年代には多目的巡視船が開発建造されましたが、昭和末期には国内外の状況に伴って警備型や救難型などの性能を特化した巡視船を整備する必要性から、救難型の試験船として「PL01 のじま」が開発され、そのデータを活かして改良されたのが「おじか型巡視船」なのです。

今回派遣された「さつま」は「おじか」の同型船です。

この救難型の大型巡視船の特徴は、重量約8.6tの重量に耐えるヘリコプター甲板を有しているためヘリコプターの離着船が可能で、横2列に配置された煙突の間には、水中カメラ装備の遠隔操作無人探査機の格納庫、潜水作業用の機材準備室、消火用放水銃が設置されています。

「おじか」には後尾に高速警備救難艇用のドック式格納庫を持っているのですが、海が荒れている際には使いにくいため使用機会が少なくなり「さつま」等の「くだか」以降の同型船では救難資材倉庫となっています。

このように救難型大型巡視船「さつま」は管区内ということで今回派遣されたのですが、噴火による全島避難という目的のために最適な装備を有しており、結果、湯向地区の6人を無事に屋久島へ搬送できたということです。

災害は当然ない方がいいに決まっていますよね。

でもこういう災害時の救難設備が整っていることはとても心強く感じます。

被災された皆さんにお見舞い申し上げるとともに救難作業に関わる皆さま本当にご苦労様でした。