災害時自衛隊による空中救助は日本の誇る高性能救難ヘリの実力!!

heri.jpg災害時の陸上からの救助が困難な場合に、ヘリコプターによる空からの救助が実施されます。

昨日、茨城県常総市の鬼怒川の堤防が突然決壊したことによる氾濫と濁流で、孤立してしまった住民の救助活動でも、ヘリによる空中からのケーブル吊り上げ作業が続いています。

特に今回の災害では孤立した住民が多数のため茨城県消防レスキュー防災ヘリや他県である埼玉・群馬県警のヘリのみならず、自衛隊と海上保安庁のヘリコプターも動員されています。

これは茨城県知事から陸上自衛隊勝田駐屯地の、陸上自衛隊施設学校長への災害派遣要請に基づいて行われているものです。

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ヘリにおける救助では孤立した住民が橋の上、家屋の屋根の上やベランダ、電柱に捕まるなどしているため、流れにのまれたり家屋そのものが流されるという一刻の猶予もない状態の中、電線への接触や風による不安定な環境下で安定したホバリングを行い、隊員が自らケーブルで降下して住民にハーネスを取り付け引き上げるという地道な活動となります。

いくら救助といっても一つ間違えば自らの命が危ない中での活動です。

災害時は毎度のことですが、本当に救助活動にあたる隊員の平時の訓練のたまものであり、命がけの救助活動には頭が下がります。

今回は特に堤防決壊によって陸上からの救助が困難であるため、相当な数のヘリが動員されていますが、特に自衛隊ヘリの活動には特筆すべきものがあります。

情報によると陸上自衛隊北宇都宮駐屯地の第12ヘリコプター隊から4機、立川駐屯地の東部方面航空隊第1飛行隊から1機、航空自衛隊茨城県百里基地の百里救難隊から4機、静岡県浜松基地浜松救難隊から1機、海上自衛隊千葉県館山航空基地第21航空群から1機、神奈川県厚木航空基地第51航空隊から2機のヘリが駆けつけたようです。

このヘリの中でケーブル引き上げで救助にあたっている主たる機種は、陸上自衛隊がUH-60JA、航空自衛隊がUH-60J、海上自衛隊がSH-60です。

UH-60JA、UH-60Jは米国シコルスキー・エアクラフト社開発のUH-60ブラックホークを日本が救難目的に独自改良した救難ヘリコプターで国内では三菱重工業がライセンス生産を行っています。

性能は最大速度が時速265キロ、航続距離が約1295キロ、乗員2名、便乗者15名で、国内の救難ヘリとしては抜群の飛行時間を有していますので、長時間のホバリングや孤立住民のケーブル引き上げ収容と降下地までのピストンでは最も力を発揮します。

また気象レーダー、GPS装置、自動操縦機能を有し、進路を妨げる電線を切断するワイヤーカッターも装備しています。

このUH-60JA、UH-60Jを陸上自衛隊は40機、航空自衛隊は51機保有しているそうです。

これほどの数の救難ヘリコプターを保有している国は米軍を除いて日本だけで、日本の自衛隊が災害救助能力において非常にすぐれていることがわかります。

ちなみに茨城県常総市の災害では、自衛隊による救助者数が9月10日の20時現在で404名、内ボートによる救助が150名、ヘリによる救助が254名となっています。

なにかと風当たりの強い自衛隊ですが、今回も災害救助の実績は非常に大きいですよね。

未だ孤立状態の住民がいらっしゃいますので救助活動は引き続きとなりますが、自衛隊員の皆様どうぞ宜しくお願いします。

また災害に巻き込まれた住民の皆様にはお見舞い申し上げると共に、未だ救助を待っている皆様には無事救出されることを願っております。