auの三太郎がウケル〜!染五郎も猿之助も奇想天外が心に響くのだ!!

kabuki.jpgauの三太郎シリーズのコマーシャルがなかなか面白いですよね。

桃太郎、浦島太郎、金太郎が仲間同士という無理な設定ですが、かぐや姫が出てきていきなり桃太郎の嫁になったり、超ドSな乙姫が出てきて浦島太郎が竜宮城の常連だったり、そしてついに、金太郎が鬼退治に向かうと退治する鬼はかつて桃太郎が退治した超軽薄な鬼で桃太郎とツーカーの仲だったという奇想天外の展開がいいですね。

現代人は刺激に飢えているのかもしれません。

先日もラグビーワールドカップで、これまで世界から実力を認められなかった日本代表が、優勝経験もある格上の南アフリカを破るという快挙を成し遂げたことで一気にラグビー人気が上昇中です。

さらにサモア代表を圧倒的に優勢な試合展開で破ったことで、さらに日本人のラグビー熱はしばらく冷めることを知らない勢いですね。

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これも過去の成績などから、前評判の低かった日本代表が引き起こした奇想天外の展開ですね。

一方で日本伝統芸能の歌舞伎界がとても元気ですね〜

若手を中心にして奇想天外な動きが起きています。

アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのホテルベラージオの噴水前にて、現地時間の8月14日から16日に歌舞伎役者の市川染五郎が「鯉つかみ」を披露しました。

風光明媚な琵琶湖の湖面を春麗らかな景色の中、小舟に乗った若衆、滝窓志賀之助と美しい小桜姫が舟遊びをする様子から始まり、季節が夏から秋に移ろう中、志賀之助が月明かりに写る小桜姫の影から姫が琵琶湖に住まう鯉の化生であると気づきます。

実は小桜姫はいいなずけの真鯉を人間に殺され、その恨みから化生となった緋鯉であり、本性を見破られた姫が巨大な怪魚へと変化し、志賀之助と激しい戦いが繰り広げられるというのが演目のあらすじです。

アメリカ人にとって鯉が人を恨んだり、人や怪魚に変化したりが奇想天外なのでしょうが、この演目はベラージオの噴水をスクリーンにした映像技術で怪魚を縦横無尽に泳がせたり、ステージバックスクリーンに移した怪魚とステージ上の染五郎さんの動きをシンクロさせて、怪魚を投げ飛ばす演出をしたりと通常の歌舞伎ではあり得なかった最新技術とのコラボレーションが奇想天外でしたね。

国内では昨日10月7日に、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助さんがスーパー歌舞伎2『ワンピース』を東京・新橋演舞場で初日スタートさせました。

ワンピースと言えば、尾田栄一郎氏による超有名な日本の少年漫画ですね。

2015年10月時点でコミックスは第79巻まで刊行され、現在も週刊少年ジャンプに連載中の国民的人気を博する海洋冒険ロマンです。

海賊となった少年モンキー・D・ルフィを主人公として、夢への冒険・仲間たちとの友情といったテーマを前面に出した内容ですから、歌舞伎に興味を持ち始めた若者向けには話題性もあり、興味を持ってもらえる演目です。

しかし心配なのは漫画やコミックスと異なり、歌舞伎は実写であり生であることですね。

ワンピース主人公のルフィは「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べ、一生泳げない体になる代わりに、全身が伸び縮みするゴム人間となった点が特徴です。

舞台の上でそれをどうやって表現するのでしょう。

猿之助さんはこの問題を歌舞伎の古典的な手法で解決しました。

古典的な方法とは、主人公役の猿之助さんの左右に腕を白塗りした黒子が数人並んで、腕を組んでつなげることでゴムのように伸びた腕を表現しました。

コミックのワンピースではなく、それを歌舞伎で表現するとどうなるのかを追求したという猿之助さんのチャレンジ精神に感動すると同時に、ワンピースを歌舞伎にするという奇想天外な発想にも驚きましたね。

猿之助さんは賛否両論大歓迎とおっしゃっていますが、時代は奇想天外だと思います。

スーパー歌舞伎2「ワンピース」は、いいんじゃないですか!!